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「神招(かんまねぎ)」
神を地上に降ろすために心を満たして念ずる型。
​神楽では大変重要な所作のひとつとされています。

神楽は招魂・鎮魂・神振に伴う神遊び

一般に、「かぐら」の語源は「神座」(かむくら・かみくら)が転じたとされています。

 

神座は「神の宿るところ」「招魂・鎮魂を行う場所」を意味し、神座に神々を降ろし、巫女が人々の穢れを祓い、神懸かりをして神と人間を繋げ、神人が交流し互いに喜びを分かち合う場で行われた歌舞が神楽になったと言われています。

 

書物での最初の所見は、古事記・日本書紀に描かれている「天岩戸開き」の段で、天照大御神が岩戸にお隠れになってしまった際に、天之鈿女命が神懸りして舞った舞いが神楽の起源とされております。

神楽は、宮中の御神楽(みかぐら)と、民間の里神楽(さとかぐら)に分けらており、垣澤社中が行う神楽は主に里神楽に分類されますが、明治時代に神主がおこなってきた御神楽を、民間人であった神楽師が請け負う形で神楽舞を継承しているため、御神楽と里神楽を融合した特殊な神楽形態であると言えます。

蜈郁。後♀貂。縺・DSCF2259.jpg

神事芸能。民俗芸能。古典芸能。

どのジャンルにも当てはまり、一番自由な芸能

「神楽」と聞くと、皆さんはどういうイメージをお持ちになりますでしょうか。

実は、人によってイメージする絵が全く異なるのが神楽です。

巫女舞も神楽。獅子舞も神楽。大蛇も神楽。湯立も神楽。はたまた、東北から九州まで、各地にそれぞれの神楽があり、能や日本舞踊、舞楽のように、ある程度決まった統一性というものがございません。

​しかし、根本の定義は「神を楽しませ、魂を鎮める」ことです。その定義を大事にしているからこそ、その地域の人々達の知恵と創造で作り上げられ、自由かつ完全オリジナリティ性を持つのが「神楽」なのです。

​「ONLY ONE」である神楽。みんな違ってみんな良い、自由な伝統芸能です。

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